わかりにくい乳がんのステージを解説!恐れず正しい知識と適切な治療を
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わかりにくい乳がんのステージを解説!恐れず正しい知識と適切な治療を

乳がんのステージ分類は他のがんに比べてわかりにくいと言われます。乳がんの発生と進行、ステージ分類、それぞれの治療法を解説いたします。また、乳がんの他のがんと異なる特徴や、迷いがちな治療や病院選びの注意点もお伝えします。

乳がんのステージ分類ってわかりにくい・・・

乳がんのステージ分類ってわかりにくい・・・

乳がんを心配している方、乳がんと既に診断された方から聞かれる話しに、「乳がんのステージ分類がわかりにくい」というものがあります。

乳がんは他のがんと比べて、進行が遅く発生から時間が経っても生命予後が良いという特徴と反面、転移しやすいという特徴があります。このため、ステージ分類がややわかりにくくなっているのです。

乳がんの発生と進行

乳がんはまず、乳腺の中にでき、やがて乳房内で成長します。脇や鎖骨のリンパ節などに転移し、進行すると血管に入り、骨や肺、脳などの離れた臓器に転移してきます。

ステージ0

乳がんのステージ0はがんがまだ乳腺内でとどまっている状態です。標準的な治療法は外科手術と放射線照射で、抗がん剤やホルモンなどの薬物はあまり用いられません。

ステージ0の乳がんはとても小さく、乳腺の中のことですので自分で見つけることが難しく、定期健診などで発見されることがほとんどです。

ステージ1

ステージ1とは、2cm以下で、乳房内にとどまっている乳がんを指します。

ここまでを早期乳がんと呼びます。自己検診を毎月していれば、自分でもステージ1の段階で発見することもあります。外科手術と、がんのタイプによって抗がん剤かホルモン療法の薬物療法を行うことが一般的です。

ステージ2

ステージ2の乳がんは、ステージ1より腫瘍が大きくなった場合か、脇のリンパ節に転移した場合を指します。

乳がんは予後の良いがんで、ステージ2になっても5年生存率は96%を超えます。そのため、ステージ2の乳がんも早期乳がんと考える医師もいます。

標準的な治療法は外科手術と薬物療法で、ステージ1よりも乳房全摘が選択される可能性が上がります。

ステージ3

ステージ3を局所進行乳がんと呼びます。ステージ3には複数のタイプがあります。

乳房のがんは大きくないけれどもリンパ節への転移が激しいタイプ。乳房のがんが皮膚や、逆に胸壁まで広がっているタイプ。乳房やリンパ節の中でがんが進行しているものがステージ3です。

治療法は進行度やがんのタイプによって異なりますが、外科手術と薬物療法、放射線照射の3つを組み合わせることが多くなります。ここまで進行しても5年生存率は72%と高いのが乳がんの特徴のひとつです。

ステージ4

ステージ4は別名、転移性乳がんと言います。

乳がんの転移がリンパ転移にとどまらず血液に乗って、骨や脳、肺などに転移をしはじめたのがステージ4です。治療は薬物療法が中心となり、5年生存率は30~40%くらいです。

しかし、初診でステージ4まで進行している患者さんはごく稀です。また、乳がんの定期健診を受けていれば、発見時でステージ4になっていることはほぼありません。

乳がんの治療は焦らず、でも忘れず

一部の進行の早いがんを除いて、乳がんの進行はとてもゆっくりです。ステージに捉われず、納得の行く病院や治療法を選ぶ余裕があると言えます。焦る必要はありません。

しかし、だからと言ってあまりのんびりしてもいけません。早期ではしこり以外にあまり困った症状も出ませんが、長く放置しているとだんだん進行してきます。進行速度の速い乳がんもあります。また、評価の高い病院での手術は予約がいっぱいで数ヶ月も待たされることもあります。

また、乳がんは標準治療の成績がとても良いがんです。非標準治療も魅力的ですが、まずは標準治療を信じてみましょう。

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