発熱+左胸を押すと痛い心膜炎 心膜にウイルスや細菌が感染して起こる心膜炎の症状・原因・治療法 
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発熱+左胸を押すと痛い心膜炎 心膜にウイルスや細菌が感染して起こる心膜炎の症状・原因・治療法 

左胸を押すと痛いと感じたり、発熱があったりする場合、心膜炎に掛かっている可能性があります。切れるような激しい痛みがあったり、息をするとさらに痛みが増す心膜炎について、症状や原因、治療法、予防法をご紹介しましょう。

心膜炎とはどんな病気?

心膜炎とはどんな病気?

左胸を押すと痛い、呼吸をするのが苦しい、前かがみになると痛みが和らぐという場合、心膜炎になっている恐れがあります。心膜炎という病気について、詳しい症状や原因、治療法をみてみましょう。

 

心膜炎の症状は?

急性心膜炎は突然発症する病気で、痛みを伴います。血液の成分が心膜内にたまってしまい、感染症や細菌が原因となるケースがあります。
心膜炎が起こると、左部分の胸に痛みが生じます。心膜は心臓を取り巻いているため、右胸ではなく左胸の胸痛が起こります。仰向けに寝たときに、痛みが増すのが特徴で、座ったり前かがみの状態になったりすると、痛みが軽減される場合は、心膜炎に掛かっている可能性が高くなります。
心膜炎に掛かると、左胸が切れたかのような痛みを生じ、呼吸をすることによって痛みが増したり、咳をすると痛みが激しくなったりします。

 

心膜炎になる原因は?

心膜炎になる原因は?

心膜炎は、ウイルスや細菌の感染によって起こるケースがあります。また、原因が分からない突発性の心膜炎もあります。ウイルスが原因の場合は、心膜のみにとどまらず、心筋炎を起こしていることもあります。
また、心膜炎の原因は、結核の病気であったり、悪性の腫瘍である肺がん、そして自己免疫疾患なども考えられます。

 

心膜炎の治療法

心膜炎が急性心膜炎である場合、治療法は3つあります。

 

Ⅰ炎症の治療

胸の痛みを緩和するためや、炎症を抑えるために、消炎鎮痛薬を使って治療を行います。消炎鎮痛薬にはアスピリンなどが使われることが多いです。

 

Ⅱ原因疾患のための治療

心膜癒着術と言って、空間をなくすことで液がたまらないようにする治療があります。また、心膜に穴をあけてたまっている液を流し、液体の蓄積を他の臓器で吸収させるようにする治療もあります。

 

Ⅲ心タンポナーデの治療

心臓のポンプの機能に悪影響を及ぼしている場合は、心タンポナーデの治療を行います。心膜腔に針をさしてたまった液を出してしまったり、チューブを入れて液を抜く治療を行ったりします。

 

細胞を調べたときに、悪性細胞がみつかった場合は、抗がん薬での治療を行って、心膜の癒着を図ります。また、結核が原因の場合は、抗結核薬を飲んで治療を行います。さらに、収縮性心膜炎にならないようにするための治療も必要です。

 

心膜炎の予防法

心膜炎に1度掛かると、2~5割程度の方に再発が見られます。この心膜炎の再発を予防するためには、コルヒチンを追加すると良いとされています。ただ、再発を繰り返している患者さんに効果があるかどうかは、まだ定かではありません。これまでの治療に加えて、今のところは、低用量のコルヒチンを併用することが、有効な手段だとされています。

 

子どもの心膜炎

子どもの心膜炎

子どもの場合も大人と同様、痛みと伴に熱が出ることが多くあります。横になると痛みが激しくなるため、赤ちゃんや子どもを寝かしつけるときには、機嫌が悪くなります。
また、初期症状がしっかりと現れずに、突然死に至る劇症型心筋炎があります。心膜炎と一緒に心筋炎を併発することがある場合、救命率はおよそ50%程度になります。心膜に体液がたまることで、心臓が圧迫されるので血圧が低下して、気を失ってしまうことがあり、早急に病院で診てもらう必要があります。

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