冬場流行するRSウイルス感染症はただの風邪?重症化を注意すべき人とは
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冬場流行するRSウイルス感染症はただの風邪?重症化を注意すべき人とは

RSウイルス感染症は皆さんが生涯繰り返しかかる感染症です。多くの場合症状は普通の風邪と見分けはつきません。しかし、一定の年代や条件の人は時に重症化して、重篤な症状を引き起こすこともあるのです。RSウイルス感染症が危険な人や条件などをまとめました。

冬の風邪、もしかしてRSウイルス感染症かも?

冬の風邪、もしかしてRSウイルス感染症かも?

10月から2月にかけて流行する風邪のひとつに、RSウイルス感染症があります。

RSウイルスは世界中にありふれたウイルスで、生涯何度も感染し、発症します。日本人の場合は2歳までに100%の人が感染すると言われています。なお、ワクチンはありません。

RSウイルス感染症の症状は大人も子供も鼻水や咳、発熱といったいわゆる風邪の症状です。一般的に大人の方が症状が軽く、軽い風邪を引いたかな?と感じる程度で終わってしまうことがほとんどです。

RSウイルス感染症が重症となることもある

RSウイルス感染症が重症となることもある

誰でもかかって症状も単なる風邪ならそれほど心配は要らないように思えます。しかし、このRSウイルス感染症が重症化し、重篤な症状を引き起こしたり合併症が出る場合もあるのです。

生後6ヶ月以内の乳児

RSウイルス感染症は初感染、特に1歳未満の乳児の場合は重症化しやすくなります。その中でも注意しなければならないのが生後6ヶ月未満の早期乳児です。

普通は風邪症状で収まるRSウイルス感染症が細気管支炎や肺炎を引き起こしやすく、入院するほど重症化する患者さんのほとんどが生後6ヶ月未満の乳児です。

生後1ヶ月未満の新生児の場合は乳幼児突然死症候群の危険性もあります。

2歳以下の幼児

生後6ヶ月を超えると一安心ですが、それでも乳幼児のRSウイルス感染症には注意すべきです。気管支炎を起こしやすいですし、中耳炎などの合併症の危険もあります。気管支を刺激する病気ですので、喘息の初発作のきっかけとなることもあります。

早産児・肺や心臓に疾患のある乳幼児・先天性異常児

早産で産まれた赤ちゃんや、肺や心臓に病気を持つ乳幼児、ダウン症候群の乳幼児などは、RSウイルス感染症が重症化するリスクが他の子より高くなります。

こういった赤ちゃんは流行期間中に、症状の予防効果のあるパリビズマブの投与が保険で認められています。パリビズマブはワクチンではなく、RSウイルス感染症の症状を抑える予防薬です。

赤ちゃんのお母さん

小さな赤ちゃんや子供を持つお母さんも注意すべきです。お母さん本人の症状は軽く済む事が多く、多くは軽い風邪としか思いません。しかし、RSウイルスは感染力が強く、気づかないうちに乳幼児に移してしまう危険性があるのです。

高齢者

高齢者

心肺機能の低下した高齢者のRSウイルス感染は、時に乳幼児以上に危険なこともありえます。

肺炎や呼吸困難に陥りやすく、場合によっては生命の危険もあります。また、一度呼吸困難に陥って人工呼吸器を着けると外すのが難しく、QOLを大きく下げてしまいます。

RSウイルス感染症の治療法

RSウイルス感染症には特別な治療法は存在せず、風邪の対処療法を行うことが多いです。重症化や合併症はそれぞれの症状の治療が行われます。

RSウイルス感染症の予防法

RSウイルスにはワクチンは存在せず、一般の風邪と同様、うがいと手洗いが効果的な予防法です。一部適応のある乳幼児にはパリビズマブという予防薬が適応されます。

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